ISBN:4270100389 文庫 仁木 めぐみ ランダムハウス講談社 2006/05/01 ¥998

ヘザー・ローウェルの新刊読了〜。
いやはや、良かったよ〜♪
この本、ある事件がトコロテン方式に膨らんで芋ヅル式に大きな犯罪が明らかになっていく・・・というのが大まかな展開なんですが、何と一ヶ月の間に起こって解決した、っていう話なんだよね(^^ゞ
「おいおいっ」とかいうツッコミはさておき(笑)。
事件そのものや、それに関する展開とかは「ロマンティック・サスペンス」を読ませてもらったなぁ、という感じですね。
深すぎず、浅いが広すぎず、ちょうどいい按配。
これは一作目でも言ったけど、この按配がこの作家の持ち味だとことのさんは思うのよね・・・ここで変にバックにいるマフィアとの最終決戦だぁ何だという方向に走らないのが○(笑)。
銃撃戦や爆破戦などの派手な展開でなく、この対決ぐらいで止めておくのも作家の実力における決断だと思うのよね。

キャラの設定は・・・主役サイドも悪役サイドもそんなに深くもカリスマもなく、でも読後感は悪くはない。
ヒロイン父が元FBI長官という設定なんだが・・・設定のデカさと人物描写がちぐはぐで、とってつけたようだと感じたのよね、こればっかりは(^^;
ことのさんのツボは・・・あ。これを原書時点で読んでたお友達が「やっぱりな〜」というのは確実だな。
ヒロインの弟、ケヴィン少年です(爆)。
萌えですっ、萌え萌え〜っっ(分かりやす過ぎ・・・)。
ヒロインとヒーローのやりとりは・・・微笑ましいものからホットなものまで、まぁこのメロメロくんことルーク、よござんす!
確実に女性読者の票を取るタイプですな。
包み込みくんで明朗快活なマメ男、仕事も恋愛もデキる男・・・でも、そんな彼が本気になったヒロイン・テッサの方にちと問題が(^^;

読んでてウケたのが、ルークが心の中で「怒ってつんつんしているテッサが大好きだ」とつぶやくところ(笑)。
ルーク・・・もしかしてキミはツンデレ萌えヒーローなのか?!(あ。真島の顔が浮かんだ。爆)
でも、どっちかというとテッサはツンデレっていうより解凍系ヒロインだわさ・・・とか、そんなくだらない事を考えていた読者はことのさんぐらい?(^^ゞ
とりあえず、この作家さんは次回翻訳も楽しみ〜・・・って、あるよね?(^^;
お願いします、出版社さん(^^; ←来月はアリソン・ケントの2冊目みたいだけど。早っっ!!

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