ISBN:4594049656 文庫 清水 はるか 扶桑社 2005/05 ¥980

ノーラ・ロバーツの文庫新刊(^^)
お得意のアイルランドもので、姉妹ものの新トリロジーです。
ぶ厚い本は読み始めると止まらないテンポのよさは相変わらず。
今回の1冊目は二人姉妹の長女でガラス職人のマギーと、画廊経営者のローガンの物語。
ノーラの話って家族を描いたものが多いんだけど、今回の家族の切り口は「確執」「愛憎」だったり・・・。
マギーの母親の描写は、あの穏やかなノーラのペンにしては出色の精神的嫌さ感が出ています、ハイ←褒めている。
何となくゲール語の場面で頭の中に単語が浮かぶんだけど、二年前なら考えられないわよねぇこんな現象・・・(爆)。

でも、いつも思うんだけど、ことのさんのお気に入りになったノーラキャラって大抵シリーズの最後にくるんだよね(^^ゞ
いやはや、思った通り2冊目はマギーの妹ブリアンナで、3冊目にことのさんがこの1冊目でお気に入りだった『彼』は3冊目の主役なんですよねアハハハハハハ・・・(乾いた笑い)
ノーラ作品、ワンパターンじゃないけれどパターンの連鎖は分かりやすい。
しかしその連鎖が決まっている金太郎飴のサイクルが分かるところがいいって作家なのよね。
キャラクターも分かりやすいパターンがあるけど、それを毎回違う題材で上手に料理して全く新しい作品にしちゃってるのがスゴイところだな、ノーラの。
今回の1冊目であらゆる種は蒔かれたから、残り2冊でどう花開いて閉められるのか楽しみ(^^)

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